新潟県合気道連盟
合気道は、開祖 植芝盛平翁(明治16年~昭和44年)により創設された現代武道です。
植芝翁は、大東流合気柔術を中心とした柔術、また剣術など各流派の武術を研究のうえ厳しい精神的修行を経て、合気道を総合武道として創設されました。技法的には、相手の攻撃に対する投げ技、関節技を含む抑え技、当身技が中心となります。投げ・抑えがあることから一見柔道と似ていますが、当身前提であり、剣術の要素が多く含んでいることから、柔道と技法は大きく異なります。
合気道は、目先の強弱を競わない観点から競技化されておりません。競技スポーツと違い、勝利を目指した稽古という視点ではなく、技を学び過程を尊び、ひたすら技の繰り返し反復稽古を通し、己を磨き内面の充実をはかる稽古法に特徴があります。
合気道は、相手の暴力のみを制して、相手の生命を殺傷しない守りの武道です。人と争わず、自然を損なわず、力で臨まず、対すれば相和す、そして宇宙との和合をめざす武道、それが合気道なのです。
合気道での競技会はありませんが、演武会という技術披露のデモンストレーションをおこないます。昭和51年に新潟市内において第1回新潟合気道演武大会が開催され、県内の合気道家が日頃鍛えた技術を披露し、互いに研鑽を深め合いました。その後、毎回東京の合気道本部道場から講師師範を招聘し、令和元年には第43回大会を実施するに至っております。
① レベル向上対策
レベル向上対策として、(公財)合気会本部道場指導部師範を招聘した講習会事業のほか合同稽古会、ジュニアを対象とした県少年合気道錬成会、他県や海外合気道団体との交流会を適宜実施しております。
② 普及拡大
合気道は競技化されていないことから、一般的な認知度は低い状況にあります。連盟としてホームページやSNSでの情報開示を進めるとともに、加盟団体独自のホームページやSNS利用を推奨し、一般的な認知度の向上と会員獲得を推進しています。
新潟県合気道連盟も平成8年に8団体でスタートしましたが、その後大きく拡大し、令和元年現在構成18団体を数えるに至りました。令和2年には連盟設立30周年を迎えますが、今後もなお一層の普及拡大が見込まれております。