新潟県剣道連盟
剣道とは、一般的な「剣の道」や剣を使った競技という意味では無く、全日本剣道連盟が定義したものを指します。「剣道」という語は江戸時代や明治時代にも使用例はありますが、多くは「剣術「」撃剣」と呼ばれていました。「剣道」の名称が法規上正式に使用されたのは明治44年に剣道が中等学校正科の一部として採用された時で、明治末から大正にかけて「剣道」という名称が定着しました。大正8年、大日本武徳会副会長に就任した西久保弘道は「武術」から「武道」への名称変更を主唱し、大日本武徳会においても剣術は剣道と呼ばれるようになりました。
太平洋戦争後に大日本武徳会は解散し、その後発足した全日本剣道連盟が事業を継承しています。現代の剣道は事実上スポーツにも分類されますが、全日本剣道連盟は「剣道は剣道具を着用し、竹刀を用いて一対一で打突しあう運動競技種目とみられますが、稽古を続けることによって心身を鍛錬し、人間形成を目指す『武道』」としています。
剣道は境界線を含み一辺を9mから11mの正方形また長方形を作り試合を行います。剣道の目的は技や体の鍛錬を行うことだけでなく、礼節を重んじることで自身の人格を高めていくことにあります。また、人間形成や精神力の育成、礼の作法などを学びながら、老若男女、誰でもそのレベルに応じて修得できる生涯武道として楽しむことができます。
また、世界各地で剣道を愛好する外国人も増え、昭和45年(1970)には国際剣道連盟(IKF)が結成され、第1回世界剣道選手権大会が日本武道館において開催されました。以降3年おきに世界選手権は開催されています。現在(2018年)59の国と地域がIKFに加盟しています。
昭和32年に十段制が採用され、小川金之助・持田盛二・斎村五郎・中野宗助・大麻勇次の五人の十段が生まれました。その後は、師を超えることは出来ないということで固辞されたため、範士九段が最高位でした。なお、平成12年に十段制が廃止されたため現在は、範士八段が最高位となっています。
なお、新潟県は七名の範士九段を輩出し全国一です。