新潟県なぎなた連盟
「薙刀」または「長刀」と書いて”なぎなた”と読みます。その字が表すように「長い刀で相手を薙ぎ倒す」武道です。しかし現在は相手を倒すことが目的ではなく、心身ともに調和を取るということを目的としています。なぎなたの特徴の最たるものは何と言ってもその武器の長さです。装束や試合方法も剣道と殆ど同じですが、武器の長さが全く違います。2m以上の長い武器で相手を薙ぎ切るように戦います。装束や試合方法は剣道とほぼ同じで、防具(面・小手・胴・垂れ)を着用しますが、「すね当て」も用います。競技には「試合競技」と「演技競技」の2つがあり、コートの広さは12m四方で行われます。「試合競技」は3本勝負が原則で、試合時間内に有効打突を2本先取した方が勝ちとなります。ただし所定の本数に達しない時は、1本先取した方を勝ちとします。「演技競技」は合計8本ある演技の型の中から定められた3本を、2人1組、しかけと応じで行い、その技の優劣を競い合います。
なぎなたの本来の目的は、武道訓練を通して心身を成長させていくのが目的です。そうして修練していく中で、日本の伝統を継承していくことを基本理念としています。気・剣・体一致の技をめざして修練が行われるので、活発な気合いに満ちた動きによって、苦しさに耐える旺盛な気力と集中力が養われます。また礼に始まって礼に終わると言われるように相手を尊重し、信頼の上に立って対人競技を行う為に礼儀を重んじ、相手を尊ぶ心が自然に養われ優美な自然体が培われる競技でもあります。現在では世界10数ヶ国に普及し、「日本のなぎなた」が「世界のなぎなた」に変貌を遂げる時を迎えています。