COMPETITION競技紹介

武術太極拳

新潟県武術太極拳連盟

武術太極拳
武術太極拳

武術太極拳とは

 太極拳の起源については諸説ありますが、明代に河南省温県常陽村(現・陳家溝)の陳一族に家伝として伝えられていた武術に、陳氏9世・陳王廷(チン・オウテイ:1600年頃から1680年頃)が様々な武術の要素を組み合わせ、明代末期から清代初期にかけて創始されたとする、武術史研究家・唐豪(トウ・ゴウ)の研究があります。その後、清代末期に入り、北京においてこれを普及。当時、武術理論として王宗岳(オウ・ソウガク)の「太極拳論」が重視されたため、そこから取って「太極拳」という名称が用いられるようになったと言われています。
 主な伝統流派として陳式太極拳、楊式太極拳、呉式太極拳、武式太極拳、孫式太極拳の五大流派があります。広く普及するために定められた規定太極拳(24式、48式、88式)等が最も広く行われており、競技用には総合太極拳(42式)が定められています。
 日本で武術太極拳と呼ばれている競技は、世界的に呼ばれている中国語「武術:WUSHUウーシュー」で太極拳、長拳、南拳を採り入れ、一定のルールの下で体系化したスポーツです。1987年には日本武術太極拳連盟が設立され、1995年には太極拳技能検定制度が導入され全国で検定試験実施を開催しています。現在、太極拳は幅広い年齢層の人々が体力と興味に応じて親しむことのできる国民的スポーツとして、更に大きく成長するものと期待されています。また近年、太極拳は国際的に普及してきており、国際武術連盟(IWUF、149加盟国・地域)は、武術太極拳を将来のオリンピックの実施種目にするために、武術太極拳競技の国際武術競技ルール等の改定がすすめられています。
 国際競技大会の試合形式には、一定のルールのもとに相手と格闘して勝負を決めるもの「対抗性競技」と、一定の動作を演武してその技術水準を評価するもの「演武競技」の2種類があります。演武競技は、定められた時間とルールにもとづいて1人(組)ずつ演武し、審判員が与える得点によって順位を決定します。アジア武術選手権大会、世界武術選手権大会では演武競技として太極拳、太極剣、南拳、南刀、南棍、長拳、剣術、刀術、槍術、棍術等の種目が行われています。従来、演武競技は選手が各種目の武術の特徴を備えた足技、打法、跳躍技などを自分で組み合せて演武する自由演技で競われてきました。しかし、武術の国際化の流れのなかで、各国の選手の技術の向上を促進し、また、採点をより合理的に行うために、武術競技用統一規定演武型(規定套路)が定められ、北京アジア競技大会からこの規定演武型が採用されています。

新潟県武術太極拳連盟の歩み
平成  2年 2月
新潟県武術太極拳連盟設立
      5月
新潟県体育協会加盟
平成  4年 3月
第1回新潟県武術太極拳選手権大会
平成21年 9月
第64回国民体育大会トキめき新潟国体
県連名会員627人によるアトラクションの24式太極拳集団演武が行われた新潟市と哈爾濱市が姉妹都市締結30周年に当たり哈爾濱市武術太極拳代表団を招いて模範演武を披露頂いた。
平成22年
哈爾濱市に第八次新潟市武術太極拳友好交流団一行105名を派遣
平成26年
第九次哈爾濱市武術太極拳代表団一行を招き、友好交流大会を西スポで挙行する
平成27年 7月
新潟哈爾濱武術太極拳友好交流30周年記念
第九次代表団派遣事業を挙行する